歯は、厳密にいえば、ものを食べるたびに溶け、歯磨きなどをして口の中のPHが中性に戻ってくると、ふたたび唾液中のリンやカルシウムが歯にくっついて固まるという現象(再石灰化)をくり返しています。確かに、アパタイトによって、ミクロの細かい傷が修復される可能性はありますが、それで歯が白くなるとはいえないのではないでしょうか。
そのほかにも、荒い粒子の研磨剤が入ったヤニとりの歯磨き剤も注意が必要です。研磨剤が荒ければ、もちろん、着色をとる効果は大きいのですが、歯を削ってしまう副作用も大きいからです。
歯のマニキュアで歯を白くしようとする人もいますが、マニキュアは自然の白さとは違い、不透明な白さになってしまいます。自然な歯は半透明の乳白色をしています。
白いほうがいいといっても、とってつけたような歯は、浮き上がってみえ、不自然です。しかも、長い間つけたままにしておくと、自分の歯とマニキュアの間に細菌が繁殖して虫歯や歯周が病の原因となり、歯を悪くする可能性もあります。
また、いくら歯を白くしても、歯垢がついて歯肉が赤く腫れていたり、前歯をきれいにしても、奥歯に穴が開いていたりしては、本当に美しい口元ではありません。それではみせかけだけの美しさになってしまうからです。
口の中がすべて健康であることが基本です。そうした、基本を忘れた歯のオシャレは間違いだといえるでしょう。
「毎日、きちんと歯磨きしているのに、私は虫歯ができて、あの人はほとんどお手入れしていないのに虫歯が1本もない」そんな愚痴をこぼしている人はいませんか。どうしてあの人の歯はきれいなのか。
どうして虫歯になりやすい人と、虫歯になりにくい人がいるのでしょうか。口の中に棲む細菌の種類や量、唾液の量や質、歯の質などによって虫歯になりやすいかどうかが決まるからです。
「虫歯は感染する病気だ」ということを知っていますか。虫歯をつくる原因菌に、ミュータンス菌という細菌がいます。
虫歯はこのミュータンス菌が感染する病気の一種なのです。だいたい2歳から4歳のころに、おもに母親の口から感染することが明らかになってきました。
親と同じ食器を使ったり、母親の食べかけのものを食べたりするところから感染するようです。そのため、母親にミュータンス菌がほとんどいなければ、子どももミュータンス菌が少ないため、甘いものを食べても虫歯にならないという人も出てくるのです。
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